2015年12月01日
ワシントン DC 訪問記(3/3) 航空宇宙博物館別館編
訪問記もようやくラストですね。ダラダラ続けてしまってごめんなさい。でも一通り載せないとなんとなく気持ちが悪くて…w
第一弾 ワシントン DC 訪問記(1/3) ナショナル・モール編 http://esebundeswehr.militaryblog.jp/e711890.html
第二弾 ワシントン DC 訪問記(2/3) 航空宇宙博物館本館編 http://esebundeswehr.militaryblog.jp/e712021.html
そんなわけで、最後にご紹介するのはスミソニアン航空宇宙博物館別館「スティーブン F. ユードバー ハジーセンター」の展示内容です。
ここの看板は超高高度偵察機SR-71「ブラックバード」(構図はいいのに痛恨のピンぼけ写真)。
それ以外にも広大なスペースに有名機がずらりと並んでいます。世界でここにしか現存しないものも多いです。
ちなみにスティーブン F. ユードバー ハジーというのは Air Lease Corporation という会社の元CEOだそうで、この施設の建設のためスミソニアンに6500万ドルの寄付をしたそうです。めっちゃアメリカン。
第一弾 ワシントン DC 訪問記(1/3) ナショナル・モール編 http://esebundeswehr.militaryblog.jp/e711890.html
第二弾 ワシントン DC 訪問記(2/3) 航空宇宙博物館本館編 http://esebundeswehr.militaryblog.jp/e712021.html
そんなわけで、最後にご紹介するのはスミソニアン航空宇宙博物館別館「スティーブン F. ユードバー ハジーセンター」の展示内容です。
ここの看板は超高高度偵察機SR-71「ブラックバード」(構図はいいのに痛恨のピンぼけ写真)。
それ以外にも広大なスペースに有名機がずらりと並んでいます。世界でここにしか現存しないものも多いです。
ちなみにスティーブン F. ユードバー ハジーというのは Air Lease Corporation という会社の元CEOだそうで、この施設の建設のためスミソニアンに6500万ドルの寄付をしたそうです。めっちゃアメリカン。
●航空宇宙博物館別館への道のり
前回も書いたように、ワシントンDCからは少し遠いです。
自分で車を借りるという手もあったんですが、コスト・安全性・手間その他もろもろ考慮して現地ツアーを予約しました。有名な観光地なのでHISはじめ日本国内の各社でツアーを受け付けており、2-4週間前までの予約が必要ですが、最少催行人数2人程度が揃えば一人あたりだいたい80-100ドルで行けます。多めに払えば一人だけでも対応してくれるかもです。
予約から実際のツアーまで英語は一切不要でした。ただしツアー前日(土日祝日除く)までに電話で現地代理店へのツアー実施の再確認(Reconfirm)が必要な場合があるのでお忘れなく。
私の場合は一緒に出張していた方を巻き込んだので催行人数はクリアしたのですが、滞在先が中心部から外れていて送迎を頼むとかなりの追加出費になったため、自分で中心部まで移動してツアーガイドの方(日本人)と待ち合わせました。
ガイドの方はバンでDC中心部との往復と博物館のガイドをやってくれますが、今回は私の希望で博物館ガイドは前半の1/3くらいで打ち切りにしてもらい、あとは自由時間としてもらいました。正味見学時間は2時間ほどでしたが、館内の展示内容を一通り把握し、その中から興味あるモノをピックアップして、それぞれの撮影アングルを考え、実際に写真を撮るという過程を駆け足で実施するのがやっとでした。今更ながら「もっと計画を練っておくべきだった…orz」とちょっと後悔しています。
ちなみに、現在ダレス国際空港とDC中心部を結ぶメトロが建設中(途中までは開通済み)なので、これが開通すれば移動はずっと楽になるでしょう。
●別館の展示内容
基本的には本館に収まりきらない収蔵品を片っ端から並べてある感じです。有名機からマイナー機まで見所満点で、例によってあまりにも数が多すぎるため、国ごとに抜粋してご紹介します。
別館の日本語フロアマップはこちら。
https://airandspace.si.edu/files/pdf/visit/multi-lingual-maps/hazy-japanese.pdf
●米国機
やはりブラックバードがかっこよすぎてやばい。
ブラックバードの周りをぐるっと回ってみました。途中で私のキモイ声が入ってますので音声オフでどうぞ。
スペースシャトル「ディスカバリー」。機体全体が焼け焦げていて「こんなの何回も使うとか絶対ヤダ」と思わせてくれました。
P-47「サンダーボルト」。8門の50calの火力には War Thunder で大変お世話になってます。エンジンのでかさが印象的。
P-61「ブラック・ウィドー」。夜間戦闘機ですね。どこに鉄砲がついてるのかと思ったらお腹にまとめて載せてるみたい。
レストアエリアのB-26「マローダー」 "Flak Bait"。穴だらけになりながらも西部戦線で終戦まで活躍した機体だそうで、ウィキにもページがあります。
https://en.wikipedia.org/wiki/Flak_Bait
言わずもがなのB-29「エノラ・ゲイ」
大戦中の米軍の秘密兵器…ではなく「未知との遭遇」の撮影で使用されたマザーシップの実物です。
空挺部隊用可搬式戦術核ロケット「リトル・ジョン」。こんなに小さいのか…
対衛星ミサイル「ASM-135」。冷戦中期に開発され実用化一歩手前でしたが、スペースデブリの影響を恐れてお蔵入りとなったそうです。
F-14の実機を見たのはこれが初めてですね。お腹にはAIM-54フェニックスを抱えています。
最新のF-35も。
●日本機
紫電改。戦後に工場接収された?ものと思われます。4門の20mmがすごく強そうで日本機とは思えない…w
月光。現存する唯一の機体で、横須賀航空隊所属機だったそうです。斜め銃はてっきり翼に仕込んでるんだと思ってましたが背面なんですね。鼻から延びた電探もカッコイイ。
桜花。この日は平日だったので来場者は少なめでしたが、それでもやはりこの機体の案内板の前では足を止める人が多かったのが印象的でした。
晴嵐。こちらも現存する唯一の機体です。実際に潜水空母に搭載されていた機体は米軍への投降直前に機密保持のため廃棄されているので、これは戦後になって工場から接収されたものだそうです。
橘花。レストアエリアにて復元中の和製ジェット戦闘機です。
左:震電、右:屠龍。胴体のみですがいずれも現存する唯一のものです。震電の方はどうやらつい最近になって展示されるようになったらしく、マップに載っておらず案内板もなかったため、見たときはてっきり屠龍の別タイプか何かだとばかり思ってました。
旋回機銃なんかも展示されてました。
●ドイツ機
「戦争末期の秘密兵器」のオンパレードでした。
ユンカース52「タンテ・ユー」。旧独のワークホースですね。鼻のエンジンが特徴的で好き。
Fw190 F「フォッケウルフ」。個人的にはBf109よりカッコよくて好き。
Do335「プファイル」。現存する唯一の機体で、前と後ろにプロペラがついた変態飛行機です。実戦投入前に終戦となりましたが、なんとフライアブルであり、しかも運動性能は驚くほど良好だとか。
Me163「コメート」。実用ロケット戦闘機です。エンジンと機体のあまりの小ささに衝撃を受けました。
Ar234「ブリッツ」。世界初のジェット爆撃機。プファイル同様に現存する唯一の機体ですが、こちらは終戦間際まで実戦運用されていたものだそうです。
世界初の誘導爆弾「フリッツX」と無線誘導ミサイルHs293
レストアエリアのHo229。ナチスドイツの秘密兵器の話題で必ずトップを飾る全翼機ですね。
●その他
超音速旅客機コンコルドも展示されています。首の折れ曲がり部分もバッチリ見てとれます。
冷戦期エリアにはMiG15,MiG21 のほかSA-2も。
ひたすらエンジンだけ並べた展示なんかもありました。
奥がMe262等に搭載されたドイツの Jumo 004、手前は橘花のネ20です。けっこうサイズ違いますね。
そんなわけで、ちょっと交通の便は悪いですが一見の価値は十分にあります。
前回も書いたように、ワシントンDCからは少し遠いです。
自分で車を借りるという手もあったんですが、コスト・安全性・手間その他もろもろ考慮して現地ツアーを予約しました。有名な観光地なのでHISはじめ日本国内の各社でツアーを受け付けており、2-4週間前までの予約が必要ですが、最少催行人数2人程度が揃えば一人あたりだいたい80-100ドルで行けます。多めに払えば一人だけでも対応してくれるかもです。
予約から実際のツアーまで英語は一切不要でした。ただしツアー前日(土日祝日除く)までに電話で現地代理店へのツアー実施の再確認(Reconfirm)が必要な場合があるのでお忘れなく。
私の場合は一緒に出張していた方を巻き込んだので催行人数はクリアしたのですが、滞在先が中心部から外れていて送迎を頼むとかなりの追加出費になったため、自分で中心部まで移動してツアーガイドの方(日本人)と待ち合わせました。
ガイドの方はバンでDC中心部との往復と博物館のガイドをやってくれますが、今回は私の希望で博物館ガイドは前半の1/3くらいで打ち切りにしてもらい、あとは自由時間としてもらいました。正味見学時間は2時間ほどでしたが、館内の展示内容を一通り把握し、その中から興味あるモノをピックアップして、それぞれの撮影アングルを考え、実際に写真を撮るという過程を駆け足で実施するのがやっとでした。今更ながら「もっと計画を練っておくべきだった…orz」とちょっと後悔しています。
ちなみに、現在ダレス国際空港とDC中心部を結ぶメトロが建設中(途中までは開通済み)なので、これが開通すれば移動はずっと楽になるでしょう。
●別館の展示内容
基本的には本館に収まりきらない収蔵品を片っ端から並べてある感じです。有名機からマイナー機まで見所満点で、例によってあまりにも数が多すぎるため、国ごとに抜粋してご紹介します。
別館の日本語フロアマップはこちら。
https://airandspace.si.edu/files/pdf/visit/multi-lingual-maps/hazy-japanese.pdf
●米国機
やはりブラックバードがかっこよすぎてやばい。
ブラックバードの周りをぐるっと回ってみました。途中で私のキモイ声が入ってますので音声オフでどうぞ。
スペースシャトル「ディスカバリー」。機体全体が焼け焦げていて「こんなの何回も使うとか絶対ヤダ」と思わせてくれました。
P-47「サンダーボルト」。8門の50calの火力には War Thunder で大変お世話になってます。エンジンのでかさが印象的。
P-61「ブラック・ウィドー」。夜間戦闘機ですね。どこに鉄砲がついてるのかと思ったらお腹にまとめて載せてるみたい。
レストアエリアのB-26「マローダー」 "Flak Bait"。穴だらけになりながらも西部戦線で終戦まで活躍した機体だそうで、ウィキにもページがあります。
https://en.wikipedia.org/wiki/Flak_Bait
言わずもがなのB-29「エノラ・ゲイ」
大戦中の米軍の秘密兵器…ではなく「未知との遭遇」の撮影で使用されたマザーシップの実物です。
空挺部隊用可搬式戦術核ロケット「リトル・ジョン」。こんなに小さいのか…
対衛星ミサイル「ASM-135」。冷戦中期に開発され実用化一歩手前でしたが、スペースデブリの影響を恐れてお蔵入りとなったそうです。
F-14の実機を見たのはこれが初めてですね。お腹にはAIM-54フェニックスを抱えています。
最新のF-35も。
●日本機
紫電改。戦後に工場接収された?ものと思われます。4門の20mmがすごく強そうで日本機とは思えない…w
月光。現存する唯一の機体で、横須賀航空隊所属機だったそうです。斜め銃はてっきり翼に仕込んでるんだと思ってましたが背面なんですね。鼻から延びた電探もカッコイイ。
桜花。この日は平日だったので来場者は少なめでしたが、それでもやはりこの機体の案内板の前では足を止める人が多かったのが印象的でした。
晴嵐。こちらも現存する唯一の機体です。実際に潜水空母に搭載されていた機体は米軍への投降直前に機密保持のため廃棄されているので、これは戦後になって工場から接収されたものだそうです。
橘花。レストアエリアにて復元中の和製ジェット戦闘機です。
左:震電、右:屠龍。胴体のみですがいずれも現存する唯一のものです。震電の方はどうやらつい最近になって展示されるようになったらしく、マップに載っておらず案内板もなかったため、見たときはてっきり屠龍の別タイプか何かだとばかり思ってました。
旋回機銃なんかも展示されてました。
●ドイツ機
「戦争末期の秘密兵器」のオンパレードでした。
ユンカース52「タンテ・ユー」。旧独のワークホースですね。鼻のエンジンが特徴的で好き。
Fw190 F「フォッケウルフ」。個人的にはBf109よりカッコよくて好き。
Do335「プファイル」。現存する唯一の機体で、前と後ろにプロペラがついた変態飛行機です。実戦投入前に終戦となりましたが、なんとフライアブルであり、しかも運動性能は驚くほど良好だとか。
Me163「コメート」。実用ロケット戦闘機です。エンジンと機体のあまりの小ささに衝撃を受けました。
Ar234「ブリッツ」。世界初のジェット爆撃機。プファイル同様に現存する唯一の機体ですが、こちらは終戦間際まで実戦運用されていたものだそうです。
世界初の誘導爆弾「フリッツX」と無線誘導ミサイルHs293
レストアエリアのHo229。ナチスドイツの秘密兵器の話題で必ずトップを飾る全翼機ですね。
●その他
超音速旅客機コンコルドも展示されています。首の折れ曲がり部分もバッチリ見てとれます。
冷戦期エリアにはMiG15,MiG21 のほかSA-2も。
ひたすらエンジンだけ並べた展示なんかもありました。
奥がMe262等に搭載されたドイツの Jumo 004、手前は橘花のネ20です。けっこうサイズ違いますね。
そんなわけで、ちょっと交通の便は悪いですが一見の価値は十分にあります。
やっぱりアメリカの博物館凄いです。
この間「トランスフォーマー リベンジ」を見たばかりだったのでブラックバードはすごいタイムリーな記事でしたw
こればかりは「さすがアメリカ…」と唸るしかなかったですね。すごかったです。
ブラックバードも見るからに禍々しい感じが間近で体験できたので大満足でした~!