北方孤軍奮闘録～帝都進撃編～

本日は函館駐屯地の創立記念式典に行ってきました。私の家族が勤めている駐屯地です。

函館は10年ほど前に住んでおりまして、その節は駐屯地の皆さまにいろいろとご迷惑をおかけしました・・・
私は当時まだ小学生でしたが、皆さまにとってはさぞかしお仕事の邪魔であったろうにもかかわらず、大変やさしく構っていただいた記憶があります。今思うと大赤面です。
今回はそれ以来ということで、いろいろと懐かしくノスタルジーに浸ってきました。

さて、創立記念日と言えば観閲・訓練展示・装備展示ですね。
今回は観閲と訓練展示について報告します。装備はまた後日。

函館駐屯地は第28普通科連隊(本部及び3個中隊)・通信隊・会計隊・業務隊・警務隊・整備隊・レンジャー教育隊・その他付属部隊が配備されています。車両装備としては高機動車から96式装輪装甲車までです。
これらの部隊と協力部隊が、副連隊長指揮の下で連隊長他来賓への観閲行進を行いました。

そして続いては訓練展示です。
想定は一般的な敵陣奪取で、仮想敵はMGネスト複数と96式(50cal)が一両でした。

展示準備の段階で、やたらと軽装の3名がグラウンドのど真ん中でくつろぎ始めました・・・？はて？と思っている間に展示開始。
なんと隊員の日常生活風景からスタートですｗ

ここで非常呼集の電話が！
隊員たちはほんの数分で装備を見に付け、走り去って行きました。お見事！ちなみに一番時間を食ったのはブーツでしたね。

まずはOH-6による航空偵察があり、続いてバイクによる偵察が入りました。

直前までの雨と暴風でグラウンドがぐしゃぐしゃでしたが、見事なジャンプでした。
しかし、敵のMGネストからの射撃でバイク転倒！身動きが取れなくなりました。


彼らの脱出を援護し敵情をさらに詳しく偵察するため、偵察車両隊(87式等)とレンジャーが投入されます。
レンジャー隊の一部は友軍が確保したLZへラペリングにて降下します。

彼らの援護の元でバイク隊は無事脱出、敵情も判明しました。
これで任務を達成した偵察隊及びレンジャー隊は離脱します。

敵情判明を受け、連隊長は特科火力および機甲科火力によって敵戦力の漸減を狙い、その後普通科小隊による突撃で敵陣を奪取することを決断しました。

特科火力として登場したのは81mmおよび120mm迫撃砲、そして75式自走りゅう弾砲です。
ここで99式ではなく75式が出てくるあたりが情緒を感じますね。
75式による射撃！

そして90式による援護射撃！

例年であれば90式も主砲の空包射撃をやるはずなんですが、例の事故の影響か主砲はなしで車載機銃のみの射撃でした・・・残念。
ちなみに北海道での訓練展示は90式が普通であり、74式はほとんど見たことがありません。本州の方とはたぶん逆なんでしょうね？

激しい打撃によって敵ネストが沈黙したところで、敵前の地雷原を処理するため、処理用ロケットを装備した96式が登場します。

しかしここで敵の96式が突然前進をはじめ射撃しながら接近してきました！

全然関係ありませんが、この手の突然の動きはRTSやっててもうんざりさせられますね・・・突然マップ外の予想外の場所から敵の増援がきたりすると、せっかくの攻撃計画がめちゃくちゃになります。それに対処できるのが真のゲーマーなんでしょうが・・・

しかし自衛隊はへたれゲーマーとは違います。これに即応し、対戦車火力が投入されました。

110mm個人携帯対戦車弾(パンツァーファウスト3)と、

01式軽対戦車誘導弾です。
これらの射撃により、敵96式を撃破しました。

いよいよ普通科主力が車両によって合流、敵陣前に展開します。

泥の中で匍匐してた方お疲れ様です・・・私は汚れるのがいやでできません・・・

しかしまだ生きている敵の右翼ネストからの射撃が激しく、これに対する攻撃支援が要請されました。
ここでネスト排除のため、火炎放射機が投入されます。

焼き払え！

MGネストが全て沈黙し、地雷原がロケットによって処理されたところで最後の砲撃支援、そして小隊突撃！
最後は隊旗が敵陣に翻って終了でした。


数年ぶりに訓練展示を見ましたが、やっぱり楽しいですね。
札幌だと同類がたくさんいて写真を撮るのも一苦労なため最近はご無沙汰でしたが、来年は行ってみようかな・・・