2021年05月13日

2021/05/02-04 Milsim Far East (MFE01)@朝霧

コロナ禍続く中で実施された大規模ミルシムイベント「MilsimFarEast01(MFE01)」に参加してきました!
2021/05/02-04 Milsim Far East (MFE01)@朝霧
先に書いちゃいますが、企画・運営・協賛・参加者の皆さんお疲れ様でした&ありがとうございました!ぜひまた遊びましょう!
そしてお写真を撮ってくれたいなさん( https://twitter.com/ina_r1z )、およびキマイラ分隊員のみなさんありがとうございます。私も撮る側もやりたいなぁ…

●イベント概要
前身のメイソンロックを含めると4回目くらい?の開催となる、泊りがけのミリタリーシミュレーションイベントです。
普通のサバゲとの違いは、リアルな舞台設定や複雑なヒット判定、1ゲームが数時間と長いこと、そして綿密な事前打ち合わせに基づく作戦実施が求められることなどでしょうか。
ちなみに今回の想定は、東欧あたりの仮想国家で行われる多国間合同軍事演習っぽい想定となりました。
具体的な内容については公式ブログをご覧ください。
https://note.com/masonrockv3/n/nc48e19528091

ゲームは3部構成で、1日目日中のACT1、1日目日中~日没にかけてのACT2、2日目早朝~午前までのACT3となっており、それぞれ3~5時間のミッションタイムです。

前回に引き続き、イベント運営よりCivTAK(軍用位置情報共有システムの民生版)サービスが提供され、運営が用意したサーバにandroid端末のアプリで接続することで様々な情報共有がスムーズに実現できました。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.atakmap.app.civ&hl=ja&gl=US

また今回は、JTACとフライトシミュレーター畑の方によるオンライン参加もあり、CivTAKを併用することで疑似的ながらも本格的な近接航空支援手順を再現するという非常に面白い試みもおこなわれました。

●参加者
大まかに米軍系(Red Team)とそれ以外(Blue Team)で分かれました。
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具体的な内訳は以下の通り。多少の偏りはありましたが、概ね各分隊10名前後の人数が集まってました。

 Blue Team
  第1分隊”Amaretto”(グリーンベレー)
  第2分隊”Bravo”(グリーンベレー)
  第3分隊”Chimera”(ドイツ連邦軍)
  第4分隊”Dimension”(EU各国軍)
  第5分隊”Frontier”(英軍&米軍レンジャー)
 Red Team
  第1分隊”Geek boy”(米陸軍)
  第2分隊”Houston”(シールズ)
  第3分隊”Idiot”(MARSOC)
  第4分隊”???”(海兵隊)
  第5分隊”Kingsman”(デルタフォース&PJ?)
 JTAC分隊”Venom”(ACTごとにBlueまたはRedにアタッチ)
 近接航空支援(F-16*2機編成、各機爆装6発、JTACとともにアタッチ)

●キマイラ分隊結成!
今回はドイツ連邦軍装備仲間が14名(最終的には12名)と多数集まったため、独立した分隊を結成しました。
運営からは第3分隊としてCから始まるコールサインを設定するよう求められたため、なんかカッコいいという理由でChimera(キマイラ)と決まりました。
そして私が分隊長を務めることになったため、指揮のしやすさを考慮して以下の3班に分けました。
* Ziege(ツィーゲ)班=私と無線手だけで構成される指揮班2名
* Löwe(レーヴェ)班=被弾判定が有利になる防弾装備有り(バリスティック)の班5名
* Schlange(シュランゲ)班=防弾装備無し(ノンバリスティック)ながらも機動力のある班5名
なお各班の名前はそれぞれドイツ語でヤギ、ライオン、ヘビのことで、それぞれキマイラの胴・頭・尾にあたります。適当に考えた割にはぴったりはまっててカッコいいでしょ(自画自賛)
ちなみに記念写真はベレーで統制しました。ベレーのスタイルがみんなバラバラになっていて、それぞれ出身部隊特有の癖?みたいな感じがしてこれまたカッコいい。
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●準備期間
イベント実施までのおよそ2か月間にわたり、discord上に作成された準備チャンネルを通じて分隊内の装備統制や分隊編成、隊内役職、通信ルールなどをかなり詳細に打ち合わせました。
並行して、Blue Teamリーダーや他の分隊長とともに小隊としての編成やルール、作戦などについて打ち合わせをおこないました。

●ACT1
Blueが守備側、Redが攻撃側というシナリオでした。Blueはエリア中央のCP(コマンドポスト)に侵入されたら敗北、3時間守り切れば勝利。
事前のBlue内打ち合わせに基づき、キマイラ分隊は北西部を防衛することになりました。
なお、Blueは状況開始から1時間の間のみCASを利用可能でした。
* 作戦
北西部はRed侵入地点が谷によって南北に隔てられていたため、レーヴェ班とシュランゲ班をそれぞれ北と南に配置。
レーヴェ班は北部監視と予備戦力。
シュランゲ班の前進防御により敵と接触後、防衛線を後退させて敵を誘引、そこにCASを要請し敵を一挙に減殺する。
その後防衛線をさらに後退させ、敵に遅滞戦闘を強いて時間切れを狙う。
* 実際
予定通りの態勢は作れたものの、敵がほとんど反応してこなかったため誘引できず、そこでいったん動きが止んだ。
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小競り合いはあったものの凪が続いたため、敵がいるであろう奥地へのさらなる偵察を具申したタイミング(状況終了1時間前)でRedが大攻勢を開始。
シュランゲ班が後退する間もなく全滅。
同時に南部に隣接するフロンティア分隊も突破を許す。
レーヴェ班を呼び戻し南部防衛線に転進するも、敵を抑えきれずにCP陥落。
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* 教訓
凪の時間が無駄になってしまったため、西部偵察を早期に実施すべきだった。
戦力損耗する前に守備態勢を固めるべきだった。
戦闘中の後退が極めて困難であることへの配慮が不十分だった。
移動困難地形への配慮が不十分だった。

●ACT2
今度はACT1の逆でBlueが攻撃、Redが守備。
今回はキマイラ分隊が攻撃先鋒を務めることになりました。
今回はRedのみCAS利用可能でした。
* 作戦
キマイラ分隊が先鋒となり、ディメンション分隊とフロンティア分隊が後方に着く。
南西部を東進し、Redと接触したら後方の分隊がL字包囲を試みる。
そのまま敵CPまで前進する。
* 実際
分隊間で隊列を維持したまま前進することができなかった。
相互位置の誤解により友軍誤射が発生。
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なんとかCP前まで進んだが、スモークと薄暮により視界が悪化しRed防衛線を突破できないまま損耗し敗北。
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* 教訓
ACT1に傾倒しACT2の作戦検討時間を十分に取れなかった。
分隊内だけでなく分隊間での連携も打ち合わせが必要。
友軍を示すハンドサインやチャレンジワードを決めておき、誤射を予防する。

●ACT3
ACT2直後に状況が公開となった。
Red支配地域をBlueが陽動襲撃し、その間にエリア南部でRedの重要人物(High Value Target, HVT)を拘束、エリア両端の脱出ポイントから全部隊を離脱させるという流れ。
キマイラ分隊の任務は北東部の脱出ポイント防衛となった。
また今回はBlueがCAS利用可能だった。
* 作戦
HVT拘束後、Blue東部防衛線の後方を輸送して離脱。
他の部隊も順次離脱する。
* 実際
当初は予定通り進行したが、中盤頃になって運営より東部脱出ポイントのヘリが撃墜されたとの状況提示があった。
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全部隊で西部脱出ポイントまで移動することになったが、唯一の脱出経路をRedに抑えられ、先鋒を務めるアマレット分隊&スナッチャーチームが損耗。
キマイラ分隊も脱出経路開拓のため南東部に急行したが、突破できないまま北部から包囲され敗北。
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* 教訓
東部脱出ポイント破棄時のバックアッププランが無かった。
キマイラ分隊が南部に応援に向かう際、空白となる北部の防衛をどうするか確認しなかった。
前進方向にCAS実施予定となったが、効果判定時間が入るため前進タイミングを逸した。

●その他のよしなしごと
楽しかったこと
* 分隊長業務頑張りました。たった10人ちょっとをまとめるだけでも、いろいろやらなきゃいけないことがあるんだなぁ…と思いました。みなさんついてきてくれてありがとう!
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* 無線手として補佐してくれたKilroyさんには特に感謝です!
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* OMEGAアーマーを初投入しました。分隊長っぽいセットアップを頑張りました。ポーチ貸してくれたかるぴすさんありがとう!詳しいキットリストについては後日改めて紹介したいと思います。
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* ATAKの有効性はすごかったです。みんなも導入しましょう!ただし自前でサーバを建てる必要がある(サーバ接続者同士で位置情報を共有する)のがちょっと面倒です。私はアマゾンのクラウドサービス上にサーバを建てました。今後のイベントで活用したいです。
* BlueTeamで運営貸与の無線機紛失が発生し、完全着装での懲罰腕立て伏せとローラー捜索をやりました。無事見つかって良かった!
* マルイUSP9は非常に優秀でした。一方でVFCのMP7GBBの信頼性たるや…
しんどかったこと
* 渋滞ヤバかったです。通常片道2時間のところ5時間くらいかかりました。
* なんとブルーゼとホーゼ忘れました!皴にならないよう直前に梱包しようと思ってハンガーにかけててそのまま忘れるというミス。あまりにもバカすぎて滅茶苦茶凹みましたが若妻さんとルキポンさんの援助により救われました。ありがとう。
* フィールドが狭かったです。東西500m×南北200mくらい?ほぼ全面衝突必至になってしまうので、この人数でミルシムやるにはちょっと限界な気がします。
* テント泊疲れました。調子に乗って三張り(写真左手後方のやつ)も建てたけど、荷物置き場として役に立ちました。前日夜は特に風がやばかったけど、ツェルトは風を受け流すので倒壊せずに済みました。
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* 分隊長ミーティングが疲れました。直前に状況が言い渡されることもあって、その打ち合わせのためほとんど休む暇もなかったです。
* 夜間に装具を屋外に置いてたら、ztacticalのコムタックレプが壊れました。イヤホン部分の樹脂が冷えて劣化して割れちゃったっぽいです。悲しみ…

●今後に向けて
* エアソフトに向き合う
今回のイベントは良くも悪くも「ちゃんとしたサバゲ」でした。
ここ数年は勝ち負けどころか撃ち合いすらほとんどやらないようなイベントばかり参加していたので、「勝ちに行く」ことをしっかり目指す雰囲気はずいぶん久しぶりでした。
そういう意味では「凝ったイベントで楽しい兵隊ごっこが出来る!」というお気楽気分で参加した私は勝利への執念?みたいなものに欠けていた感はあります(もちろん可能な範囲で勝利に貢献しようと努力はしましたが)。
「そもそも軍装はサバゲに適していない(想定状況が違いすぎる)」という認識は今も変わりませんし、サバゲで勝ちに行くために軍装を蔑ろにしようとは全然思いません。それでも、まともな撃ち合いができる程度にはやはり練習しないとダメだと思いました。エアソフトのテクを磨くというよりは、エアソフトでも応用の効くようなリアルの戦闘技術をちゃんと学んでいきたいですね。
将来的には実際の演習でも使われているようなレーザータグに移行する可能性も十分にあると思うので、そうなっても無駄にならないような技術を身につけたいです。
* 教わる側から教える側になる
そろそろ無責任兵卒は卒業して士官コースに進もうかなと思ってます。先に挙げたような技術の研修や講習会を企画していきたいです。
ぶっちゃけ誰かに教えられるほどブンデス知識豊富なわけじゃ全然ないですが、だからこそ教えられるように勉強していきたいです。
こういう勉強は自衛隊や米軍装備の人たちが先行していると思うので、彼らの勉強会などにもお邪魔して色々教えてもらいたいですね。

ということで、久しぶりのイベントは大変学びの多いイベントでした。
次のイベントが楽しみだ!だから早くコロナ収束してくれ!



Posted by わいと  at 19:30 │Comments(0)BR2021年

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過去記事

プロフィール
わいと
わいと
サバゲ歴:2010年5月から
職業:学生→サラリーマン
生息地:北海道札幌市近郊→東京都
装備:ドイツ連邦軍・ドイツ警察など
ブログの基本情報については「当ブログについて」を参照のこと。
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