2014年03月24日

YUKON SPIRIT 2×24 暗視単眼鏡

ちょっと前の話になりますが、男の子ならみんな憧れる、暗視スコープを買ってみました。
と言っても軍用の立派なやつではなくて、日本のケンコートキナーの子会社である YUKON が販売しているハンティングとかに用いられる民生用の暗視鏡です。同種のものとしては一番お手頃価格かと思います。
YUKON SPIRIT 2×24 暗視単眼鏡
双眼鏡に見えますが単眼鏡です。大きい方が対物レンズ、小さい方は赤外線スポットライト。
こういう製品ってけっこうあるけど、はたしてサバゲで使えるのかな? というのがずっと前から気になっていたのですが、あまり実例を見かけないので人柱になってみました。


●良いところ
良い点としては、解像度自体は思ったほどひどくはありません。前にトイザラスのやつを覗いたことがありますが、それよりは格段に上です。

●残念なところ
暗視鏡という名前ではあるものの、スコープ単体では暗いと何にも見えません。
増幅率はせいぜい数倍程度でしょうか? 薄暗いという程度であればかなり見えやすくなると思いますが、北海道で夜戦というと基本的にほとんど光源無しの真っ暗闇なので、そういう場では役立たずです。光源無しでも良く見えるというのはもっと高価で本格的な製品か、それこそ軍用の暗視鏡じゃないとやはり無理ですね。
そんなわけで、この暗視鏡には赤外線スポットライトが内蔵されています(写真の左側のレンズ)。これを使って目標物を赤外線で照射し、その反射光を見る、いわゆる第一世代NVGの動作原理です。
このスポットライトはかなり強力で、これを点灯すると 30m くらいは十分に見えます(逆に近くは眩しくて見えなくなりますが)。ただし強力な分だけ可視光側にも光が洩れており、肉眼でも発光部が赤く見えてしまいます。真っ暗闇ではこの赤い光がけっこう目立つ(肉眼の検出感度恐るべし)ため、格好の的になってしまいます。また当然ながら相手側に暗視鏡ユーザがいれば、フラッシュライト全開にしているのと一緒なのでこれまた目立つでしょう。
また、覗き方が悪いとうまく像が見えないので、使用には慣れが必要です。それに当然ながら視野はかなり狭いです。ノイズもそこそこあるので、遠距離にいる人間を区別するにはこれまた慣れが必要でしょう。
さらに、壊すのが怖くて試していませんが、ブレーカー的なものを内蔵していないかもしれないので、正面からフラッシュライトを受けると増幅管がダメになる可能性があります。

●実戦投入
2回ほど夜戦に持って行ってみましたが、上述の通り格好の的になってしまうため、撃たれて壊れるのが怖くてほとんど使えませんでしたw
一瞬だけ索敵に使う程度なら大丈夫かと思っていたんですが、人型を見分けるにはどうしてもしばらく凝視する必要があるため、そういう使い方は難しいようです。夜戦を観戦するにはもってこいなんですけどねぇ・・・
とはいえ、夜戦=完全な暗闇の中じりじりと藪をかき分けて忍び寄り一撃必殺!が基本となる北海道のフィールドでは少しでも明かりが漏れると不利になりますが、フィールド内に適度に照明を置いてるような本州のフィールドなんかでは、もう少し活躍できるのかもしれません。

●改善策?
いろいろ調べてみると、より長い波長にピークを持ち肉眼で視認しにくいタイプの赤外線スポットライトというのもあるらしいので、それを組み合わせるともうちょっとイケるかもしれません。
発光部にしぼり(戦車の前照灯についてるような遮光土偶的なアレ)を付けてやるという手もありますね。今度試してみよう。
あるいは、友人と協同してIRライト照射班と索敵班に分かれるというのも手かもしれません。私は友人がいないので試せませんがorz

そんなわけで、サバゲにおいて夜戦で民生NVGがほとんど使われない理由がよくわかったというお話でした。ちゃんちゃん。



Posted by わいと  at 15:53 │Comments(2)ライト

この記事へのコメント
私がわいとさんのウーフーになりましょう!
でもいいですね・・・NV。
Posted by kabuzakokabuzako at 2014年03月24日 22:06
> kabuzako さん
それはありがたい!照射役を引き受けてくれれば囮にもなってくれて一石二鳥ですw
やっぱりNVGって憧れるんですよね~ルーシーに限らず軍用NVGは冗談みたいなお値段なのでアレですが・・・でもちょっとFeroとかワンチャンあるか?とかも思ったり。
Posted by わいとわいと at 2014年03月25日 01:13
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

過去記事

プロフィール
わいと
わいと
サバゲ歴:2010年5月から
職業:学生→サラリーマン
生息地:北海道札幌市近郊→東京都
装備:ドイツ連邦軍・ドイツ警察など
ブログの基本情報については「当ブログについて」を参照のこと。
オーナーへメッセージ
アクセスカウンタ
QRコード
QRCODE
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 15人