2013年06月13日
ドイツ連邦軍 迷彩呼称のまとめ
ドイツ連邦軍の代名詞である「フレックターン迷彩」ですが、一般的な認識と正式名称の間にけっこう深い溝があるということはあまり知られていません。ですので、ここでドイツ連邦軍に関する迷彩の呼称についてまとめておきます。ちょっとややこしい上に、どうでもいい人にとってはすこぶるどうでもいい話なので、そんなときは華麗にスルーしてください。
いつものことですが、ここに書いた内容は現時点での私の理解をまとめたものです。とんでもない勘違いをしている可能性が十分にあります。それに気付いた場合や疑問を感じた場合はコメントをいただくかメッセージを送るかしていただけると大変うれしいです。よろしくお願いします。
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2013/08/11追記
書き忘れてましたが、同じフレックターンであったとしても、製造時期やメーカー、あるいはラインごとに色合いが若干異なっています。そのため現職さんの写真を見ると個人ごと、ときには BDU の上下ですら色がバラバラなこともあります。
一見するとドイツらしくない不統一感ですが、実はこれは意図的に混在させており、いくら迷彩といっても全く同じ柄が集合していると不自然に見えるので、それを防止するための知恵なのである!・・・という噂を聞いたことがあります。
まあこの話がウソかホントかはよくわかりませんが、迷彩服の意義のうち「服装から友軍か否かを識別する」という点は「フレックターンという固有のパターン」によって達成されているわけで、「視認性を下げる」という点で先に挙げたような理由が成り立つのであれば、色合いの違いをそこまで気にする必要はないんじゃないかな~と思います。
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2015/06/24追記
一部の表現が不正確だったりわかりづらかったりしたので、本文全体を修正しました。
相変わらずややこしいので、最近は森林迷彩とか砂漠迷彩とか書くようにしています。
森林迷彩の方は5色迷彩(5FTd, 5fb)、砂漠迷彩の方は3色迷彩(3FTd, 3fb)と呼ぶこともあります。詳しくは以下の記事参照。
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2015/09/24追記
記事冒頭を微修正。内容に変更はありません。
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いつものことですが、ここに書いた内容は現時点での私の理解をまとめたものです。とんでもない勘違いをしている可能性が十分にあります。それに気付いた場合や疑問を感じた場合はコメントをいただくかメッセージを送るかしていただけると大変うれしいです。よろしくお願いします。
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2013/08/11追記
書き忘れてましたが、同じフレックターンであったとしても、製造時期やメーカー、あるいはラインごとに色合いが若干異なっています。そのため現職さんの写真を見ると個人ごと、ときには BDU の上下ですら色がバラバラなこともあります。
一見するとドイツらしくない不統一感ですが、実はこれは意図的に混在させており、いくら迷彩といっても全く同じ柄が集合していると不自然に見えるので、それを防止するための知恵なのである!・・・という噂を聞いたことがあります。
まあこの話がウソかホントかはよくわかりませんが、迷彩服の意義のうち「服装から友軍か否かを識別する」という点は「フレックターンという固有のパターン」によって達成されているわけで、「視認性を下げる」という点で先に挙げたような理由が成り立つのであれば、色合いの違いをそこまで気にする必要はないんじゃないかな~と思います。
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2015/06/24追記
一部の表現が不正確だったりわかりづらかったりしたので、本文全体を修正しました。
相変わらずややこしいので、最近は森林迷彩とか砂漠迷彩とか書くようにしています。
森林迷彩の方は5色迷彩(5FTd, 5fb)、砂漠迷彩の方は3色迷彩(3FTd, 3fb)と呼ぶこともあります。詳しくは以下の記事参照。
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2015/09/24追記
記事冒頭を微修正。内容に変更はありません。
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注意!
以下の記事では、「迷彩」は「色(迷彩に用いられている色)」と「パターン(各色の配置のしかた)」の2つの要素から成るという前提で書いています。
●フレック, フレクター, フレックタン, フレックターン(Flecktarn)
いろいろ読み方がありますが、このブログでは基本的にフレックターンに統一しています。
ドイツ語は複数の単語を組み合わせて一続きの綴りとしてしまうことが多いです。この Flecktarn という単語も、もとは Fleck(spot, speckle) + tarndruck(tarn=camoflage, druck=print)という2つの(さらに細かく言えば3つの)単語から成っています。
フレックターンという単語自体は「斑点状の迷彩パターン」のみを表す言葉なので、ドイツ連邦軍固有の迷彩を指しているわけではありません。たとえば自衛隊の現行迷彩もパターン自体はフレックターンです。
すなわち、以下の各種迷彩は全て厳密な意味でのフレックターンということになります。




ただし一般的には、「フレックターン」は以下のようなドイツ連邦軍の森林迷彩を指す俗称として用いることがほとんどです。私も基本的にはその意味で使っています。

●ドイツ連邦軍5色迷彩(5-Farben tarndruck der Bundeswehr, 5FTd, 5fb)
なんとも味気ない名前ですが、ドイツ連邦軍の森林迷彩(いわゆるフレックターンと俗称される迷彩)の正式名称です。後述の3色迷彩(砂漠迷彩)と区別するためにこう呼ばれます。
名前の由来は、この迷彩が黒、深緑、緑、薄緑、茶の5色から成るためです。もちろんパターンは(厳密な意味での)フレックターンということになります。


●ドイツ連邦軍3色迷彩(3-Farben tarndruck der Bundeswehr, 3FTd, 3fb)
ドイツ連邦軍の砂漠迷彩の正式名称です。上述の 5 色迷彩と区別してこう呼ばれます。色はベージュ, 茶, 深緑の3色です。こちらもパターンはフレックターンです。

●ヴィステンターン(Wüstentarn)
Wüsten(desert)の名の通り、砂漠迷彩を指す言葉です。チョコチップや 3C も全部ヴィステンターンということになると思いますが、フレックターンという言葉同様におおむねドイツ連邦軍で用いられている砂漠迷彩の俗称として使われます。つまり上記の 3色迷彩とほぼ同義です。

ただしややこしいことに、近年採用された新型砂漠迷彩の正式名称がドイツ連邦軍ヴィステンターン(Wüstentarndruck der Bundeswehr (desert camouflage of the Bundeswehr))ですので、文脈によってはこちらを指す場合もあります。

パターンはフレックターンですが色合いが全然違いますね。この迷彩は特殊部隊を中心にいくらか使用例がありますが、3色迷彩に比べるとまだはるかに珍しいです。
●トロペンターン(Tropentarn)
Tropen(Tropics)の名の通り、熱帯仕様のことを指します。トロペンターンと呼ばれる迷彩は大きく分けて2種類あります。
一般にトロペンターンといった場合には、砂漠迷彩(3色迷彩)を指すことがほとんどです。93年の登場時からそう呼ばれているようですが、あくまで俗称である点には注意が必要です。

もうひとつのトロペンターンは、 BW の海外派兵が増えた 1990 年代ごろに採用されたもので、既存の5色迷彩の彩度を若干落としたような色合いになっています。素人目にはそれ以前の5色迷彩とほとんど区別がつきません。

そもそもトロペンターンという言葉は、迷彩よりもむしろ「迷彩服のつくり」を示す言葉なようです。熱帯地域での活動に向いた薄手で通気性の良い迷彩服(迷彩問わず)をまとめてトロペンターンと呼ぶわけです。なので 3 色迷彩の迷彩服は基本的にトロペンターンですし、5色迷彩の迷彩服でもトロペンターン仕様のものがあるみたいです。
●参考文献
+ Germany - Camopedia
http://camopedia.org/index.php?title=Germany
+ Flecktarn – Wikipedia
http://de.wikipedia.org/wiki/Flecktarn#Bundesrepublik_Deutschland
+ Flecktarn (Bundeswehr) – Wikipedia
http://de.wikipedia.org/wiki/Flecktarn_%28Bundeswehr%29
+ Tropentarn – Wikipedia
http://de.wikipedia.org/wiki/Tropentarn
+ all images from camopedia.org
以下の記事では、「迷彩」は「色(迷彩に用いられている色)」と「パターン(各色の配置のしかた)」の2つの要素から成るという前提で書いています。
●フレック, フレクター, フレックタン, フレックターン(Flecktarn)
いろいろ読み方がありますが、このブログでは基本的にフレックターンに統一しています。
ドイツ語は複数の単語を組み合わせて一続きの綴りとしてしまうことが多いです。この Flecktarn という単語も、もとは Fleck(spot, speckle) + tarndruck(tarn=camoflage, druck=print)という2つの(さらに細かく言えば3つの)単語から成っています。
フレックターンという単語自体は「斑点状の迷彩パターン」のみを表す言葉なので、ドイツ連邦軍固有の迷彩を指しているわけではありません。たとえば自衛隊の現行迷彩もパターン自体はフレックターンです。
すなわち、以下の各種迷彩は全て厳密な意味でのフレックターンということになります。




ただし一般的には、「フレックターン」は以下のようなドイツ連邦軍の森林迷彩を指す俗称として用いることがほとんどです。私も基本的にはその意味で使っています。

●ドイツ連邦軍5色迷彩(5-Farben tarndruck der Bundeswehr, 5FTd, 5fb)
なんとも味気ない名前ですが、ドイツ連邦軍の森林迷彩(いわゆるフレックターンと俗称される迷彩)の正式名称です。後述の3色迷彩(砂漠迷彩)と区別するためにこう呼ばれます。
名前の由来は、この迷彩が黒、深緑、緑、薄緑、茶の5色から成るためです。もちろんパターンは(厳密な意味での)フレックターンということになります。


●ドイツ連邦軍3色迷彩(3-Farben tarndruck der Bundeswehr, 3FTd, 3fb)
ドイツ連邦軍の砂漠迷彩の正式名称です。上述の 5 色迷彩と区別してこう呼ばれます。色はベージュ, 茶, 深緑の3色です。こちらもパターンはフレックターンです。

●ヴィステンターン(Wüstentarn)
Wüsten(desert)の名の通り、砂漠迷彩を指す言葉です。チョコチップや 3C も全部ヴィステンターンということになると思いますが、フレックターンという言葉同様におおむねドイツ連邦軍で用いられている砂漠迷彩の俗称として使われます。つまり上記の 3色迷彩とほぼ同義です。

ただしややこしいことに、近年採用された新型砂漠迷彩の正式名称がドイツ連邦軍ヴィステンターン(Wüstentarndruck der Bundeswehr (desert camouflage of the Bundeswehr))ですので、文脈によってはこちらを指す場合もあります。

パターンはフレックターンですが色合いが全然違いますね。この迷彩は特殊部隊を中心にいくらか使用例がありますが、3色迷彩に比べるとまだはるかに珍しいです。
●トロペンターン(Tropentarn)
Tropen(Tropics)の名の通り、熱帯仕様のことを指します。トロペンターンと呼ばれる迷彩は大きく分けて2種類あります。
一般にトロペンターンといった場合には、砂漠迷彩(3色迷彩)を指すことがほとんどです。93年の登場時からそう呼ばれているようですが、あくまで俗称である点には注意が必要です。

もうひとつのトロペンターンは、 BW の海外派兵が増えた 1990 年代ごろに採用されたもので、既存の5色迷彩の彩度を若干落としたような色合いになっています。素人目にはそれ以前の5色迷彩とほとんど区別がつきません。

そもそもトロペンターンという言葉は、迷彩よりもむしろ「迷彩服のつくり」を示す言葉なようです。熱帯地域での活動に向いた薄手で通気性の良い迷彩服(迷彩問わず)をまとめてトロペンターンと呼ぶわけです。なので 3 色迷彩の迷彩服は基本的にトロペンターンですし、5色迷彩の迷彩服でもトロペンターン仕様のものがあるみたいです。
●参考文献
+ Germany - Camopedia
http://camopedia.org/index.php?title=Germany
+ Flecktarn – Wikipedia
http://de.wikipedia.org/wiki/Flecktarn#Bundesrepublik_Deutschland
+ Flecktarn (Bundeswehr) – Wikipedia
http://de.wikipedia.org/wiki/Flecktarn_%28Bundeswehr%29
+ Tropentarn – Wikipedia
http://de.wikipedia.org/wiki/Tropentarn
+ all images from camopedia.org