2015年03月05日
2015/02/22 雪中ミリコス撮影会(後編:終末SF編)
最後は、昨年11月で不完全燃焼だった終末SF系装備のリベンジ写真集です。ちょっとネタの取りこぼしがありましたが、だいたい満足!
お付き合いいただいた copycat さん、灰汁さんに改めて感謝を。
以下に、即席の三文SF小説を展開しますのでご笑覧くだされ~
============
プロローグ
============
20xx年に勃発した世界戦争により、世界は核の炎に包まれた。
禍々しい原子の光は、あらゆる空を、海を、山を、街を、そして人を、等しく無慈悲に焼き尽くした。
それからyy年。
人類は、放射能を帯びた塵を含む有毒な大気と、その塵がもたらした核の冬によって徐々にその数を減らしつつ、もはや種としての終焉を座して待つよりほかに為す術も無い。
そんな中でも、残されたわずかな人々は一日一日を懸命に生きているのであった。
==============
ある放浪者の手記
==============
20zz年mm月nn日。ドイツ南部森林地帯。
最寄りのベースキャンプを出てn日目。
お付き合いいただいた copycat さん、灰汁さんに改めて感謝を。
以下に、即席の三文SF小説を展開しますのでご笑覧くだされ~
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プロローグ
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20xx年に勃発した世界戦争により、世界は核の炎に包まれた。
禍々しい原子の光は、あらゆる空を、海を、山を、街を、そして人を、等しく無慈悲に焼き尽くした。
それからyy年。
人類は、放射能を帯びた塵を含む有毒な大気と、その塵がもたらした核の冬によって徐々にその数を減らしつつ、もはや種としての終焉を座して待つよりほかに為す術も無い。
そんな中でも、残されたわずかな人々は一日一日を懸命に生きているのであった。
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ある放浪者の手記
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20zz年mm月nn日。ドイツ南部森林地帯。
最寄りのベースキャンプを出てn日目。
数日にわたったこの林の探索も、ようやく終わりに近づきつつあるようだ。
手元の地図に記された「調査済み」のマーキングが正しいとすれば、あと数平方キロの土地を見て回ればこの請け負い仕事は終わる。
この数日で見つけたもの、例えば、華やかなりし時代の忘れ去られたガラクタやら、あるいはもっと最近に誰かさんが貯め込んだであろう(が、どうやら【何らかの事情で】手放さざるを得なかったらしい)食糧保存庫などの情報を書き加えた地図。
これをキャンプの指導者達に届け、それと引き換えにいくらかの路銀を得る。そしたら、この地を離れてさらに南にあるという別のキャンプに向かう予定だ。
天気は良くも無いが悪くも無い。そもそも、空がこのクソ忌々しい厚い雲に覆われて以来、もう何年も「良い天気」なんてものにお目にかかっていないのだが。せいぜい雲間から一瞬青い空が垣間見える程度だ。
しばらく歩くと、林の木々の合間に古びた庵が見えた。
どう見ても人が住んでいる気配は無いが、警戒するに越したことは無い。いつぞやのようにひどい目に遭うよりは、取り越し苦労の方がよほどマシだ。
年代物のライフルをいつでも撃てるように構え、周囲に気を配りながら螺旋を描くように庵に近づく。
そっと中を覗き込む。朽ちてからだいぶ長いこと経つようだ。
あたりを見回して待ち伏せの気配が無いことを確認し、中に入り込む。
がらんとした屋内を見回す。やはり放棄されてから長いようだ。特にめぼしいものは無いように見える。
まあ、詳しい探索は後からキャンプの連中がやるだろう。
と、そのとき。
静寂を切り裂くように一発の銃声が響いた。
とっさに銃を構えて窓から外の様子をうかがう。
銃声がどこから聞こえたのか、そもそも誰が何を狙ったのかもわからない。
背に伝うじっとりとした汗を感じつつ、そのまま1時間ほど待ったが何も起こらないようだ。
それでも用心のため、周囲に気を配りつつ足早にベースキャンプへと戻った。
マップをキャンプの指導者達に引き渡したが、支払いでゴネられる。「キャンプの住人たちでマップの内容を確かめてから支払う」と。
苛立たしい限りではあるがしかたあるまい。私のような放浪者が点在するベースキャンプを渡り歩くには、前のキャンプで受けた仕事を無事にこなしたという「推薦状」が不可欠だ。
苛立たしさの引き換えに、しばらくキャンプ内の施設を自由に使う約束を取り付けた。
さっそく居住地区にある食糧配給エリアに向かう。キャンプの居住者たちに外界の土産話をしつつ、ポトフを食べる。ここ数日携帯食料ばかりだったので温かい食事はありがたい…
まあ、焦っても仕方ない。もうあと数日、このキャンプで身を休めることにしよう。次の放浪に備えて...
Ende.
手元の地図に記された「調査済み」のマーキングが正しいとすれば、あと数平方キロの土地を見て回ればこの請け負い仕事は終わる。
この数日で見つけたもの、例えば、華やかなりし時代の忘れ去られたガラクタやら、あるいはもっと最近に誰かさんが貯め込んだであろう(が、どうやら【何らかの事情で】手放さざるを得なかったらしい)食糧保存庫などの情報を書き加えた地図。
これをキャンプの指導者達に届け、それと引き換えにいくらかの路銀を得る。そしたら、この地を離れてさらに南にあるという別のキャンプに向かう予定だ。
天気は良くも無いが悪くも無い。そもそも、空がこのクソ忌々しい厚い雲に覆われて以来、もう何年も「良い天気」なんてものにお目にかかっていないのだが。せいぜい雲間から一瞬青い空が垣間見える程度だ。
しばらく歩くと、林の木々の合間に古びた庵が見えた。
どう見ても人が住んでいる気配は無いが、警戒するに越したことは無い。いつぞやのようにひどい目に遭うよりは、取り越し苦労の方がよほどマシだ。
年代物のライフルをいつでも撃てるように構え、周囲に気を配りながら螺旋を描くように庵に近づく。
そっと中を覗き込む。朽ちてからだいぶ長いこと経つようだ。
あたりを見回して待ち伏せの気配が無いことを確認し、中に入り込む。
がらんとした屋内を見回す。やはり放棄されてから長いようだ。特にめぼしいものは無いように見える。
まあ、詳しい探索は後からキャンプの連中がやるだろう。
と、そのとき。
静寂を切り裂くように一発の銃声が響いた。
とっさに銃を構えて窓から外の様子をうかがう。
銃声がどこから聞こえたのか、そもそも誰が何を狙ったのかもわからない。
背に伝うじっとりとした汗を感じつつ、そのまま1時間ほど待ったが何も起こらないようだ。
それでも用心のため、周囲に気を配りつつ足早にベースキャンプへと戻った。
マップをキャンプの指導者達に引き渡したが、支払いでゴネられる。「キャンプの住人たちでマップの内容を確かめてから支払う」と。
苛立たしい限りではあるがしかたあるまい。私のような放浪者が点在するベースキャンプを渡り歩くには、前のキャンプで受けた仕事を無事にこなしたという「推薦状」が不可欠だ。
苛立たしさの引き換えに、しばらくキャンプ内の施設を自由に使う約束を取り付けた。
さっそく居住地区にある食糧配給エリアに向かう。キャンプの居住者たちに外界の土産話をしつつ、ポトフを食べる。ここ数日携帯食料ばかりだったので温かい食事はありがたい…
まあ、焦っても仕方ない。もうあと数日、このキャンプで身を休めることにしよう。次の放浪に備えて...
Ende.
これはわいとさんの意外な・・・w
四月一日(いっぴ)付けでライターに就職ですかね?w
基本的に文章書くのが好きなので、撮ってもらった写真を並べながら適当に妄想して駄文をダラダラ書くのが楽しいんですw
お仕事の方もこれくらいサクサク筆が進んでくれると嬉しいんですけどねぇ…orz
やはり敵勢力がいた方が盛り上がったかもしれませんね~(笑)
人数さえ集まれば、こういった終末系オンリーの撮影会もやってみたいですね。
集まらないかな?w
特定の装備に縛られないので間口は広いと思いますが、どうやって雰囲気を作るかは各人の感性に依るのでなかなか難しいですね。
クリーチャーを投入するのはさすがに無理なのでw、生存者同士の抗争とかは面白いかもしれないです。まあ個人的には今回みたいな「ほのぼの日常系 in 終末世界」な感じもけっこう好きですけど。
廃墟撮影会でこういう方面の人が来てくれないかな~と思ってますが、果たしているかどうか…(^^;)