2014年05月31日
ドイツ連邦軍 SK(DSO)アーマー
新たなアーマーが仲間入りしました!
防破ベスト(Splitterschutzweste)やSTアーマー(Schutzweste Standard)に比べて、ちょっと手に入りにくいSKアーマー(Schutzweste Spezialkräfte)です。
防破ベスト(Splitterschutzweste)やSTアーマー(Schutzweste Standard)に比べて、ちょっと手に入りにくいSKアーマー(Schutzweste Spezialkräfte)です。
●概要
独語ウィキによれば、このアーマーの導入は2003年頃からのようですね。DSO(ドイツ連邦軍の空挺旅団を中心に特殊な人々が集まった師団で、自衛隊CRF的なイメージでしょうか? 今は改組されてDSKとなってます)で使われ始めたとされていて、その縁で DSO アーマーとも呼ばれます。STアーマーの防護力(SK1ソフトアーマー+SK4アーマープレート)をそのままに、より使いやすく…というコンセプトで開発されたみたいです。現在は元DSO系部隊以外でもぼちぼち使われているようです。アフガンの写真で見かける頻度としてはIdZアーマー, STアーマーに次ぎますが、それらに比べると割合としてはかなり少ないです。フレックターンとヴィステンターン両方のモデルがありますが、ヴィステンの方は滅多に見かけません。
ここでちょっと混乱を招きやすい点について補足を。SK1ソフトアーマーやSK4アーマープレートのSKというのは防弾規格(SchutzwesteKlasse)のことで、SKアーマーの名称(Schutzweste Spezialkräfte)とは無関係です。ちなみにSK1は米国のⅢA相当、SK4はⅣ相当の防護力だそうです。
以下参考
先日の記事「防破ベストの防護力」:
http://esebundeswehr.militaryblog.jp/e547668.html
ウィキペディアのドイツ連邦軍向け防弾ベストのページ:
http://de.wikipedia.org/wiki/Beschusshemmende_Weste_%28Bundeswehr%29
メーカーサイト:
http://www.m-v-s.de/militaer/schutzwesten/schutzweste-sk/#!prettyPhoto
●入手経緯
+ 初海外通販で思い切ってヴィステンのIdZベストを購入
+ しかしちょうどいいアーマーが無いためほとんどお蔵入り状態に…
- 単体着用するとガバガバ
- 防破ベストに合わせる?…年代・ロケーションなどの点であまりにも不自然なのでパス
- STアーマーに合わせる?…ギリギリ妥協できなくもないけど併用例はほぼ皆無
- 一番自然なのはIdZアーマーだが、まず手に入らない
+ SKアーマーならちょっと特殊寄りになるけど、そこそこ使用例はあるし妥当かな?と思い始める
+ ただし海外通販・ebay 含め基本的に手に入らない…
+ そんなジレンマに悩んでいたところ、たまたまこれを手放すという方と連絡がついたので譲っていただいた。
そんな経緯でゲットしたSKアーマーですが、実は東欧製レプリカもあるらしいです(これを買ってから kabuzako さんに教えてもらった)。詳しいことは知らないのですが…
●解剖
襟・前面・背面・グローインの4パーツに分割できます。
背面にはSEM52用の無線ポーチがありますね。
STアーマーとSKアーマーは全体のシルエットはよく似ていますが、前者は胸部の3ポケット、後者はこのなめらかな布地で区別できます。
スウェードっていうんですかね? なぜこの生地なのか?そしてどう使うものなのか? イマイチ意図がわからんです…
SK4プレート挿入はSTより心持ち幅が広くなって入れやすくなってるような気がします。
グローインアーマーはSTとさほど変わらないですね。邪魔さも変わらないので基本外したままですw
購入したのはカバーのみでペラペラでさびしかったので、防破ベストのケブラーをSK1ソフトアーマー用の移植してみました。
こんな感じでMLサイズの防破ベストのケブラー材がなんとか挿入できました。入れづらかったのは肩部や裾部がちょっと合わなかった背面だけで、襟と前面はわりとすんなり入りましたね。
これに加えて、STアーマーに入れていたSK4プレート代わりの断熱材も入れると大変いい感じになりました。
身代わりとして防破ベストがペラペラになってしまったので買い直さねば…!今までSK4プレート代わりの断熱材のみで頑張ってきたSTアーマーにもこの手法が使えそうなので、それ用のも合わせてもう二着必要かな? 普通にSK1ソフトアーマー買ってもいいんですが、それより防破ベストの方が安い気がします。