北方孤軍奮闘録～帝都進撃編～

【米「単独で軍事行動」も　英は与党にも慎重論あり断念　シリア情勢】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130830-00000539-san-n_ame

さすがにこれまでのように簡単にはいかないみたいですね。リビアが片付いたときはこのままシリアも～とか思ってましたが、アフリカならまだしも中央アジアに近くなるとロシアの目がかなり厳しいですね。シリア自体もそこそこの規模の軍事力を持っていることを考えると、やはり純粋な軍事力ってのはそれなりのパフォーマンスを発揮するんだなぁとしみじみ思います。その例の一つが上記記事中の一文で、
「シリア政府軍は、ロシア製の超音速地対艦ミサイル「ヤホント」を配備しているとみられ、地中海の米軍艦艇はこの射程圏となるシリア沿岸から距離を置いているもようだ。」
だそうです。アメリカの無敵艦隊とて怖いものは怖いんですね。

image from wikipedia
件の「ヤホント(宝石って意味らしい)」です。ラムジェット用のエアインテークが特徴的ですね。なんでも3発一組で運用するとかで、こんなのが3つ揃って超音速で飛んできたらCIWSやRAMを駆使しても果たして全部撃ち落とせるんだろうか・・・と不安になるのも当然と言えるかもしれません。
ちょっと計算してみると、マッハ1.6で飛来するミサイルに対応できる時間は、射程10kmのRAM(ソフトキル可)の場合で20秒程度、射程1.5kmのCIWS(ハードキルのみ)ではわずか 3 秒です。これに加えてミサイル自体にステルス配慮と回避運動機能が備わっていることを考えると無理ゲーやろ(^^;)って思っちゃいますよね。

追記：
ついでにライノの戦闘行動半径を調べてみたら 550km くらいみたいなので、最大射程 300km のヤホントの外に空母がいるとすれば、作戦時間をざっくり半分まで減少させるほどの影響を与えていることになります。抑止力ってすごい。