2013年09月10日

蒼の英雄 -Birds of Steel-

ここ2週間以上ほぼ学校に缶詰めのわいとです。なんかもういろいろと心が折れそうです。遊びに行きたい。
そんな現実から逃避するために、XBOX30/PS3のWW2系フライトシム「蒼の英雄 -Birds of Steel- 」をご紹介します。
蒼の英雄 -Birds of Steel-image from 蒼の英雄-BIRDS of STEEL- wiki


パブリッシャはコナミですがデベロッパは Gaijin という会社です。知る人ぞ知る「IL-2 シュトルモビーク」というゲーム(正確には派生作品)を作った会社ですね。私も名前を知っているだけでやったことないんですが。
フライトシムはわりと好き(ただし下手くそ)なんですが、プレイ経験はさほどありません。フライトシムの代表格といえばエースコンバットかと思うんですが、飛行機はともかく兵装がファンタジーすぎるエスコンはあんまり好きじゃないです。ミサイル100発とかどこに積んどるねん!対地対空万能とかどんなミサイルやねん!マルチロッククラスターミサイルとかどこのイージス艦やねん!というツッコミが頭から離れませんw そもそも「ロックオンすればおしまい」という部分に面白さを見いだせないという・・・そんなような理由から、機銃や自由落下爆弾などの非誘導兵器オンパレードである WW2 系のフライトシムの方が性にあっている気がします。
そんなわけで、一度本格的な WW2 系フライトシムをやってみよう!と思い立って購入したのが「蒼の英雄」です。ちょっと本格的すぎてドン引き気味ですがw


● おもしろい点
- 「飛行機を飛ばす」という技術がいかに高度なものか、そして通常のフライトシムがいかにデフォルメされているかを思い知らされました。たとえば、ストールが起きること自体は今時のゲームでは珍しくも無いですが、錐揉みまで発生します。旋回の際も乱暴に操縦桿を引くと簡単に失速してしまいますし、緩い旋回だったとしてもいわゆる「翼端失速による不意自転」が発生しますので、いかに揚力を殺さないかを常に考えながら飛ぶ必要があります。
- 急降下爆撃時に加速しすぎると空中分解するので、エアブレーキの展開が必要です。
- たいていのゲームではお飾り程度の存在の対空砲火ですが、本作では目の前に広がる弾幕の恐怖感とその威力を思い知らされます。ちゃんとこちらの進路に合わせて撃ちあげてくるので、撹乱しながら飛ばないとあっという間に落とされます。機動性の低い機体ではなおさらです。
- 爆撃機を背後から撃ったら、敵機の燃料タンクから噴き出したオイルがキャノピーにへばりついて前が見えなくなります。解消するには一旦敵機の後ろから離れてオイルが飛散するのを待つしかありません。「せっかく後ろを取ったんだからなんとしても落としてやる!」と盲目飛びして空中衝突とか超あるあるです。
- 部位破損がかなり正確に再現されています。たとえば操縦系統がやられると、機体は無事でもまっすぐにしか飛べなくなります。ドッグファイトでエンジンだけがやられて徐々に海面が近付いてくるときの絶望感、せっかく爆撃任務を達成して追撃を振り切ったにもかかわらず、エレベータが破損して高度を上げられなくて目の前の山を越えられず帰投ポイントに到達できないまま山肌に突っ込むときの絶望感はいかんともしがたいです。
- 機銃弾・爆弾等の搭載数は現実に準拠しています。アーケードモードであれば撃ち切っても1分程度待てば(これもけっこう長いですが)再装てんされますが、難易度上がると撃ち切ったらそれでおしまいです。零戦の九九式二十粍機銃の装弾数が120発から200発になったことがどれほど素晴らしいことなのかを身をもって理解できます。威力や弾道特性についても現実準拠なので、零戦の九七式七粍七機銃でB17を落とした坂井三郎の凄さがよくわかります。あんなん絶対無理や。
- 上記の通り弾数について厳しい制約があるので、これをクリアするために僚機へのホットスワップが可能になっています。本ゲームでは基本的に4機編隊なので、たとえば九一式魚雷装備の九七艦攻なら各機一回合計4回のチャンスがあることになります。僚機は機銃は撃ちますが、爆弾等は勝手に投下しないようになっています。とはいえ、当然ながら僚機が撃ち落とされることもしばしばですので、そんな時は運が悪かったと諦めるしかありません(^^;)

●イマイチな点
- ちょっとリアルすぎてついていけない部分が多すぎますw
- 難易度最上級のシミュレーターモードでは、HUD表示が一切なくなります。コクピット視点でアナログ式速度計・高度計とにらめっこしつつ、敵機と友軍機をシルエットだけで(当然エネミーマーカーなんて出ません)判別する・・・いやいや無理でしょそんなの。
- エンジンへ供給する燃料と空気の混合比まで設定できます。そんなん知らんがな。
- 空母への着艦は難易度最低(機体挙動に補正あり。失速等が起きなくなります)でも難しいです。数十回くらい練習しそのうち一回だけ成功しましたが、その際もプロペラ全破損および右翼中破してかろうじて着艦できたという惨憺たる有様でしたw これをリアルでやっていた(あるいはやっている)人たちはニュータイプに違いない。
- 登場機に偏りがあります。特に日本の飛行機が少ないのは致命的な気がしますね・・・あんまり日本でちゃんと売る気が無いのかも? 逆にドイツやソ連はかなり豊富(たとえば Bf109 だけで EFGK の4モデル)です。シュヴァルベでスピットファイアいじめが超楽しい。
- どうも考証が甘いです。モデル名と搭載機銃が一致していない例が多々あります。もしかするとゲームバランスを考えた結果なのかもしれませんが、やはりちょっと気持ち悪い。
- 逆に戦場と投入機種の考証は厳格すぎて「マルタ島で零戦飛ばす」みたいなことはゲームシステム上できません。それくらいいいじゃんゲームなんだし・・・って思うんですけど・・・
- キーコンフィグの設定項目が細かすぎてわけわかめになってます。下手にいじると詰みそうですが、デフォルトも使いにくいという・・・



Posted by わいと  at 20:18 │Comments(2)その他のゲーム

この記事へのコメント
お久しぶりです。少佐です。
このゲーム私も約1年前位に買いましたが、未だ飽きずにプレイしてます。
よくマルタ島でbf109とスピットファイアを使って映画「空軍大戦略」のシーンの再現などをして遊んでいます。ここまでリアルだといろいろなあそびができて楽しいゲームですね。
Posted by 少佐 at 2013年09月10日 21:38
> 少佐 殿
どうもお久しぶりです。
シンプルゆえに飽きが来ないというのはすばらしいことですよね。
私は重戦闘機好きなので、Bf110でのエッセン夜間爆撃邀撃とかをよくやります。まあヘタレなので基本はアーケードでプレイして、たまにリアルに挑戦して挫折するというのの繰り返しですがw
Posted by わいとわいと at 2013年09月11日 18:00
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わいと
わいと
サバゲ歴:2010年5月から
職業:学生→サラリーマン
生息地:北海道札幌市近郊→東京都
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